三陸AIR

2022年8月-2023年2月

宮古市ほか三陸地域に滞在し、劇場を拠点としたアーティストの製作支援を目的としたアーティスト・イン・レジデンス事業です。
三陸地域や岩手の生活・文化・風土に触れながら、新たな作品制作やリサーチ、地域との交流やサバティカル(休暇・充電)などを行うプロジェクトです。

穴迫信一/北尾亘
滞在時期 穴迫信一:2022年5月29日(日)〜6月6日(月)、7月25日(月)〜8月15日(日)、11月14日(月)~23日(祝・水)
北尾亘:2022年5月31日(火)〜6月6日(月)、11月14日(月)~23日(祝・水)
TITLE 宮古ー
内容

劇作家・演出家の穴迫信一と振付家・ダンサーの北尾亘が滞在し、それぞれが市民とのクリエイション公演を開催するほか、2人による共同制作公演を開催する。

◯イベント1:北尾亘×キッズダンサー『まほう -からだとことばとわたしとあなた-』

振付家・ダンサー北尾亘による宮古市民文化会館再オープン以来初めての市民参加型ダンス公演を開催。宮古市と山田町で活躍するのキッズダンサーと、 プロダンサーが共演し、新しい創作ダンスをお届けします。
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◯イベント2:穴迫信一×高校生『劇場演劇部』

劇作家・演出家の穴迫信一と高校生による「演劇部プロジェクト」。演劇部が一校もない宮古・下閉地区に夏休みだけの「劇場演劇部」をつくり、宮古市と盛岡市の2ヶ所で演劇公演を開催します。

(1)劇場演劇部(部活動)
日時:5月29日(日)18:30〜
   7月26日(火)〜8月10日(水)13:00〜18:00(月曜休み)
場所:宮古市民文化会館ほか

(2)劇場演劇部(宮古公演)
公演:『このまちに美しい場所なんてない』
日時:2022年8月11日(木)14:00開演
会場:宮古市民文化会館 中ホール
料金:一般1000円、学生500円(各当日券500円増)
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(3)劇場演劇部(盛岡公演)
公演:『このまちに美しい場所なんてない』
日時:2022年8月14日(日)14:00開演
会場:風のスタジオ
料金:一般1000円、学生500円(各当日券500円増)

◯イベント3:穴迫信一×北尾亘 クリエイションプロジェクト

「自然(NATURE)」をひとつの軸に、度重なる自然災害と向き合ってきた三陸をリサーチすることから始め、制御困難な自然と人間の対話を劇作家と振付家が作品としてアプローチします。2020年度から3ヵ年プロジェクトがスタート。2021年には2年間の成果発表として「1万年前に1cmだけ小さかった山」のデモ上演を開催。2022年は1万年前に1cmだけ小さかった山を新たな形にブラッシュアップし、本公演として11月に宮古市及び盛岡市内で上演予定。
公演:第二次稿 1万年前に1cmだけ小さかった山
(1)宮古公演
日時:2022年11月20日(日)14:00開演
会場:宮古市民文化会館大ホール
料金:一般2,000円、学生1,000円(両券当日500円増)
(2)盛岡公演
日時:2022年11月23日(水・祝)15:00開演
会場:岩手銀行赤レンガ館多目的ホール大
料金:一般2,000円、学生1,000円(両券当日500円増)
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穴迫信一
劇作家・演出家。ブルーエゴナク代表。福岡県北九州市、京都府京都市を拠点に新たな演劇の創造と上演を趣旨として活動。リリックを組み込んだ戯曲と、発語や構成に渡り音楽的要素を用いた演出手法を元に、〈個人のささやかさ〉に焦点を当てながら世界の在り方を見いだそうとする作風が特徴。これまでに市場や都市モノレールでのレパートリー作品を製作するなど、地域との共同製作も多数。セゾン文化財団セゾン・フェローΙ。THEATRE E9 KYOTOアソシエイトアーティスト。桐朋学園芸術短期大学非常勤講師。


©️Kenji Kagawa

北尾亘
Baobab主宰。振付家・ダンサー・俳優。これまでに4カ国25都市以上で舞台に立つ。舞台、TVドラマ、CM、映画に多数振付提供。ワークショップやアウトリーチ活動を展開し、ダンスの普及活動にも取り組む。演劇ユニット<さんぴん>としても活動。尚美学園大学・桜美林大学・多摩美術大学非常勤講師。ベッシー賞「OUTSTANDING PERFORMER部門」(2020年)ノミネート、ほか多数受賞。2021年より横浜ダンスコレクション コンペティションⅡ審査員。

山田カイル/木村玲奈
滞在時期 8月5日-9日、2023年1月7日-15日
TITLE 夜明けの国のコッコ・ドゥードゥル・ドゥー
内容

劇作家・演出家の山田カイルと振付家・ダンサーの木村玲奈が、地域の人々との交流しながら、宮古に伝わる是津親王伝説をリサーチしクリエイションを行います。

○イベント1:公募ワークショップ
劇や踊りを作るというと、多くの人は「みんなで」何かをする、というイメージを持つと思います。しかし同時に、舞台はとても孤独な所です。何せ自分の身体を動かし、自分の言葉を発することができるのは、自分だけ。言葉、身体をテーマにした演劇創作とダンスのワークショップを開催。

ダンスと演劇づくりワークショップ
みんなで孤独になりにいく
日時:2022年8月7日(日) 13:00-16:00
会場:宮古市民総合体育館(シーアリーナ)幼児高齢者室
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○イベント2:滞在成果発表
かつて平安の頃、都から一人の皇子が流刑されて、宮古に暮らしていたという伝説があります。皇子はこの地に馴染むことはなく、自らの悲運を嘆いて海に身を投げて命を落とします。その亡骸を見つけたのは、皇子が可愛がっていた鶏でした。皇子の墓はその後黒森神社となり、亡骸の見つかった土地を磯鶏と呼ぶようになったそうです。

夜明けの国のコッコ・ドゥードゥル・ドゥー
日時:2023年115日(日)13:00開演
会場:宮古市民文化会館大ホール
料金:歌うたうチケット500円、見るだけチケット1,000
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©︎Megumi Oku


山田カイル
演出家/翻訳家。抗原劇場代表。1993年テキサスに生まれ、その後青森で育つ。
近作に、翻訳する身体のディストーションをダンスと仮面劇に昇華した『後ほどの憑依(TransLater)』(2015/2020)、3カ国で活動する7人の作家のテクストを元に現代アメリカの闇を描く『NOT IN KANSAS』(2019)、ブラッドベリの小説に着想を得たアートプロジェクト『華氏同盟』(2021)など。また、戯曲誌「石版と織物」の創刊に携わる。



木村玲奈
振付家・ダンサー。青森市出身、東京在住。風土や言葉と身体の関係、人の在り方に興味をもち、国内外様々な土地で創作・上演を行う。’19 – ’20 セゾン・フェローⅠ。’20 – 東京郊外に「糸口」という小さな場・拠点を構え、土地や社会と緩やかに繋がりながら発表だけにとどまらない実験と交流の場を運営している。
https://reinakimura.com 

 

髙井賢太郎/棚原健太/町田倫士
滞在時期 2023年2月10日-24日
TITLE 琉球と三陸の芸能交流
内容

琉球舞踊・組踊・三線・琉球箏・沖縄芝居など琉球の芸能の次代を担う髙井賢太郎、棚原健太、町田倫士が宮古市の滞在。多様な郷土芸能のリサーチや地域交流等を行います。

○イベント1:公募ワークショップ
日時:2023年2月12日(日)、2月21日(火)
会場:宮古市民文化会館

○イベント2:滞在成果発表
日時:2023年2月23日(木・祝)
会場:宮古市民文化会館

 


髙井賢太郎 
(琉球舞踊家・組踊 立方)
神奈川県出身。玉城流敏風利美の会 所属(仲間若菜、安次嶺利美に師事)。日本体育大学 体育学部 武道学科 伝統芸能領域にて、伝統芸能を学ぶ中で琉球舞踊、組踊に出会う。沖縄県立芸術大学(修士課程)を修了。国立劇場おきなわの組踊養成研修では、人間国宝をはじめとする講師陣から組踊実技、琉球舞踊を学ぶ。現在は、国立劇場おきなわ主催公演はじめ県内外での舞台出演やワークショップや組踊の普及活動に取り組んでいる。その他、琉球芸能公演の自主制作活動にも取り組んでいる。第55回 琉球新報 琉球古典芸能コンクール 琉球舞踊部門 最高賞 受賞。

 


棚原健太
(歌三線・組踊  地方)
沖縄県出身。琉球古典音楽野村流保存会 所属(比嘉康春に師事)。19歳から本格的に三線を始める。沖縄県立芸術大学では、沖縄の伝統芸能や関連する芸能史等について学ぶ。のちに同大学院に進学。国立劇場おきなわ組踊養成研修では人間国宝をはじめとする講師陣から琉球古典音楽および組踊•琉球舞踊の地謡実技を学ぶ。現在は県内外の琉球芸能公演への出演ほか、WSやアウトリーチなどで組踊や琉球古典音楽の普及活動に取り組んでいる。2019年年度 沖縄タイムス 伝統芸能選考会 三線の部 グランプリ 受賞。(一財)地域創造 公共ホール邦楽活性化事業 登録演奏家(令和4・5年度)。

 


町田倫士(
琉球箏・組踊  地方)
沖縄県出身。琉球箏曲興陽会・琉球古典音楽湛水流保存会 所属(山内照子に師事)。幼少期からのエイサー好きが高じて伝統芸能の道へ。琉球大学 法文学部 国際言語学科琉球アジア文化専攻にて、琉球文学・中琉関係史について見識を深めたのち、沖縄県立芸術大学(修士課程)へ進学。国立劇場おきなわ組踊養成研修では、人間国宝をはじめとする講師陣から組踊•琉球舞踊の地謡実技や琉球箏曲を学ぶ。現在は、国立劇場おきなわ主催の企画公演のほか、紀尾井ホールでの公演など、県内外で舞台活動に取り組んでいる。第53回琉球新報 琉球古典芸能コンクール 箏曲部門 最高賞 受賞。
◯主催:NPO法人いわてアートサポートセンター(宮古市民文化会館)
◯助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)独立行政法人日本芸術文化振興会

 

鈴木ユキオ
滞在時期 9月16日-25日、3月15-19日
TITLE 三陸・150kmの郷土芸能
内容

振付家・ダンサーの鈴木ユキオが宮古市の滞在し、宮古市のほか三陸の郷土芸能のリサーチや地域交流等を行います。

○イベント1:公募ワークショップ
自分のカラダをどのように意識して、どのような動きが生まれてくるのかを体験するダンスワークショップ。カラダという自分自身と向き合う時間をみんなで共有していきます。

カラダと対話するところから生まれるダンス
日時:2022年9月23日(金・祝) 13:30-15:30
会場:中ホール
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○イベント2:成果発表
三陸AIRで、岩手の郷土芸能の稽古場を見学し、インタビューなどを行ったダンサー・振付家の鈴木ユキオが、各地でのリサーチで感じたことを報告します。また、一般の方を対象に「対話するところから生まれるダンス」をテーマにしたダンスワークショップを行い、その参加者の皆さんと一緒にショーイングを行いたいと思います。

「繋いでいく」ダンスワークショップ
日時:2023年3月18日(土) 13:00-15:00
会場:中ホール

「繋いでいく」ということ
日時:2023年3月18日(土) 16:00-18:30
会場:中ホール
料金:無料
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©️YoshikazuInoue

YUKIO SUZUKI projects 代表・振付家・ダンサー。世界50都市を超える地域で活動を展開し、しなやかで繊細に、空間からはみだすような強靭な身体・ダンスは、多くの観客を魅了している。モデル、音楽家との共同制作、子供や障害のある方へのワークショップなど、活動は多岐に渡る。 2008年トヨタコレオグラフィーアワード「次代を担う振付家賞」等受賞多数。http://www.suzu3.com

◯主催:NPO法人いわてアートサポートセンター(宮古市民文化会館)
◯助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)独立行政法人日本芸術文化振興会