劇場演劇部「このまちに美しいばしょなんてない」

2022年8月11日・14日

「美しさは早々現れない。狡猾におびき寄せないと。」
「はい。」

地方都市。高校1年生の季節は早くこの街から出たい。「この街には美しいものも場所も何にもないただずっと海のにおいがするだけ。大人は海を夕日を花を美しがったりするけど私にはちっともピンと来ないし、美しいと言われているものたちにはみんな、何か思わなきゃいけないような圧がある。
私は何も思わない。思わないことを誇りに思う。」同じく高校1 年生の山鳥はもうすぐこの街から出ていく。「例えば教室のドアが5cm だけ開いている。男子の机の中でカレーパンが腐っている。夕日が静かに差し込んでいる。私とあなたがいる。そういったことがこの場所を変える。季節はまだ知らないだけ。」それは短い夏。

公演情報

 

日時・会場

宮古公演 – 宮古市民文化会館 中ホール
8月11日(木・祝) 14時開演 *30分前開場

盛岡公演 – 風のスタジオ
8月14日(日) 14時開演*30分前開場
●終演後、作演出:穴迫信一さんと県内の高校演劇地区大会にて審査員を務めた村田青葉さんとのアフタートークを開催いたします。

チケット

【7月5日(火)発売開始】
一般 1,000円
U18 500円 *両券当日500円増
→WEB予約分を追加しました!WEB予約からご予約ください!

▶︎プレイガイド
(宮古公演)宮古市民文化会館/リラパークこなり/かんの書店本店
(盛岡公演)風のスタジオ/もりおか町家物語館/Cyg art gallery/おでってプラザ/カワトク

お問合せ 宮古市民文化会館 TEL:0193-63-2511
チラシ PDF


作・演出 穴迫信一
劇作家・演出家。ブルーエゴナク代表。福岡県北九州市、京都府京都市を拠点に新たな演劇の創造と上演を趣旨として活動。リリックを組み込んだ戯曲と、発語や構成に渡り音楽的要素を用いた演出手法を元に、〈個人のささやかさ〉に焦点を当てながら世界の在り方を見いだそうとする作風が特徴。これまでに市場や都市モノレールでのレパートリー作品を製作するなど、地域との共同製作も多数。セゾン文化財団セゾン・フェローΙ。THEATRE E9 KYOTOアソシエイトアーティスト。桐朋学園芸術短期大学非常勤講師。

劇場演劇部

高校演劇部が1つもない宮古・下閉伊地区に突如登場する3週間だけの演劇部。たとえ望んだとしても高校演劇の大会にでることは、未来永劫ないのかもしれない。夏休みだけの演劇部が幕を開ける。


文化庁 統括団体によるアートキャラバン事業(コロナ禍からの文化芸術活動の再興支援事業)「JAPAN LIVE YELL project」
主催:公益社団法人日本芸能実演家団体協議会、アーツライブいわて実行委員会、特定非営利活動法人いわてアートサポートセンター
制作:宮古市民文化会館