ダンスと演劇づくりワークショップ
みんなで孤独になりに行く

2022年8月7日(日)

講師:山田カイルさん、木村玲奈さんより
劇や踊りを作るというと、多くの人は「みんなで」何かをする、というイメージを持つと思います。しかし同時に、舞台はとても孤独な所です。何せ自分の身体を動かし、自分の言葉を発することができるのは、自分だけです。
この2年間、多くの人が一人の時間を過ごすことを余儀なくされてきました。その時間は辛く寂しいものでもありましたが、その孤独のなかにも私たちは、ときに新たな趣味を見つけたり、自分を見つめる時間を持てたり、豊かな詩情を見つけてきた側面もあると思うのです。
今はまだ以前のように、大勢で集まって大盛り上がりするのは難しいですが、孤独のなかに見つけた小さな詩を互いに見せ合ったりすることは、できるようになってきたと思います。今、私たちが必要としているのは、一人で見つけた小さく孤独な詩と、みんなで集まる喜びの、橋渡しをする時間ではないでしょうか。
そのための技術を人は、演技とか踊りとか呼ぶのだと思います。共に演じ、踊りましょう。


©︎Megumi Oku

山田カイル
演出家/翻訳家。抗原劇場代表。1993年テキサスに生まれ、その後青森で育つ。
近作に、翻訳する身体のディストーションをダンスと仮面劇に昇華した『後ほどの憑依(TransLater)』(2015/2020)、3カ国で活動する7人の作家のテクストを元に現代アメリカの闇を描く『NOT IN KANSAS』(2019)、ブラッドベリの小説に着想を得たアートプロジェクト『華氏同盟』(2021)など。また、戯曲誌「石版と織物」の創刊に携わる。



木村玲奈
振付家・ダンサー。青森市出身、東京在住。風土や言葉と身体の関係、人の在り方に興味をもち、国内外様々な土地で創作・上演を行う。’19 – ’20 セゾン・フェローⅠ。’20 – 東京郊外に「糸口」という小さな場・拠点を構え、土地や社会と緩やかに繋がりながら発表だけにとどまらない実験と交流の場を運営している。
https://reinakimura.com 

ワークショップ

日時 2022年8月7日(日) 13:00-16:00
場所 宮古市民総合体育館(シーアリーナ)幼児高齢者室
応募資格 中学生以上(ダンス未経験者大歓迎)
定員 10名(定員に達し次第締め切り)
参加費 無料
その他 当日は上履き・タオル・飲み物をご持参をご持参の上、動きやすい服装でご参加ください。
申込方法 こちらからお申込ください。
お問い合せ

宮古市民文化会館
TEL:0193-63-2511

主催:公益社団法人日本芸能実演家団体協議会、アーツライブいわて実行委員会、特定非営利活動法人いわてアートサポートセンター
制作:宮古市民文化会館