アーティスト・イン・レジデンス「三陸AIR/AIR」

2024年5月-2025年3月

宮古市・三陸地域に滞在し、劇場を拠点としたアーティストの製作支援を目的としたアーティスト・イン・レジデンス事業です。
現代のアーティストと地域の出会いの場作りとしてワークショップやアウトリーチ、滞在の成果発表を実施するほか、宮古・三陸地域固有の文化体験や「学ぶ防災」などのアクティビティを提供し、地域とアーティストの文化的な善循環を目指します。

 



©︎金子愛帆

長谷川 暢
09年より東京打撃団にて和太鼓奏者として活動開始。12年よりダンスカンパニーCo.山田うんにダンサーとして所属。国内外のカンパニー公演やワークショップに参加する一方、冨士山アネット、おしゃれ紳士×梅棒、加藤みや子、中村蓉のダンス作品、東日本大震災がテーマの作品「いのちてんでんこ」(みんなのしるし)や、日生劇場「あらしのよるに」等のミュージカルにも出演している。個人では、太鼓を中心とした”楽器を演奏する身体”と、日本人の身体と生活に寄り添うアートとしての郷土芸能に着目し、リサーチや作品創作を実施。19年には和太鼓+ダンスユニット<まだこばやし>を設立し、打楽器とダンスの全員兼任、同時展開によるパフォーマンスで活動中。ワークショップリーダーとしても精力的に活動しており、楽器を鳴らす身体性を活かした「ダンス×太鼓」の表現ワークショップ、オリジナル盆踊りの作成にも力を入れている。またHokuriku Dance Festivalでの即興パフォーマンス演出、23年日韓芸能交流公演などのコラボレーション、シンガーソングライターなど活動は多岐に渡り、舞踊と音楽、生活と表現、土地と人などを幅広く”繋ぐ異物”としての表現活動を目指す。18年ソロ作品「なるほど」で、北海道ダンスプロジェクト「新たなる挑戦」NEXT ONE賞受賞。


野木 青依
マリンバ奏者/アーティスト
11歳からマリンバ演奏を始める。桐朋学園大学音楽学部卒業後、2018年8月メルボルンにて第5回全豪マリンバコンクール第3位と新曲課題における最優秀演奏賞受賞。マリンバと街を歩く「マリンバ・ネリネリ」シリーズ、お店や個人宅にマリンバと滞在する「マリンバさんのお引越し」、服を楽譜として読み解く「ファッションを演奏する」、さんぽチームとして「すみだのかたち」等を発表。きくために演奏し、音にきいてもらえるよう演奏する。


川北 輝
1998年3月10日生まれ。メディアアーティスト/研究者/松山東雲短期大学 助教/ダブルマスター。北陸先端科学技術大学院大学 先端科学技術専攻 創造社会デザイン研究領域でアバターのデザインをテーマに知識科学の修士号を取得。臨床心理修士 (専門職)・公認心理師。AI (人工知能) やVR (バーチャルリアリティ) などのテクノロジーを活用し、感性や心に関する研究・メディアアート制作を行う。「第3回 デジタルとくしま大賞『港産業 ロボット・DX推進賞』および『大賞』」、「令和5年度 北方領土動画コンテスト 優秀賞」、「第23回 日本感性工学会大会 優秀発表賞」など、芸術や研究関連の受賞多数。SDGsに関する作文・小論文/クリエイティブコンテストの実行委員、児童文学「てるぽんとSDGsをめぐる旅」の執筆、テクノロジーとアートによるメンタルヘルス支援 (すべての人に健康と福祉を) など、SDGsに幅広く取り組んでいる。

©︎Masahiro Hasuo

越智良江(演劇ユニットKOKOO)
劇作家・演出家。広島出身、東京在住。広島にて演劇とダンスを学び、劇団Tempaを設立。2017 年まで代表・作・演出として創造し、演劇文化向上・創客に奔走。現・演劇ユニットKOKOO主宰。KOKOOは“孤高”に自分と向き合う“個々”が集う“ここ”の意で、主宰するユニット集団と、個人の活動を指す名称。プロデュース公演、WS、アウトリーチ、公共ホールやNPO法人との作品づくり、企業でのコミュニケーションWSなど、多岐に渡って活動。近年は各地で滞在し、地域と人々とオリジナル演劇作品を創造することも多い。
(一財)地域創造リージョナルシアター派遣アーティスト
瀬戸内国際芸術祭2019
越後妻有 大地の芸術祭2022・2023・2024
LINNAS KANAZAWA アーティストインレジデンス LAiR2023』公益財団法人広島市文化財団 佐伯区民文化センター「さえきキッズ」講師



宇宙軒明星
歌⼿。福岡県太宰府市出⾝。関⻄ルーツの⽣唄での盆踊り、初代桜川唯丸流・江州(ごうしゅう)⾳頭を東京で研究する“モノガタリ宇宙の会” に所属する⾳頭取り。さまざまな地域の⺠謡、⽣活⽂化の研究をライフワークにして活動中。2019 年には三陸国際芸術祭のアーティスト・イン・レジデンスにて、岩⼿県陸前⾼⽥市に⼆週間滞在し、震災の⼤きな被害を乗り越え、地域で伝統的に続いている神楽、⽥植え唄、祝い唄を教わり、そこから得たものを糧に作品制作をし、地域の⽅々と交流した。⼤好きな江州⾳頭を世界に広めたいという野⼼あり。

 



ブルーエゴナク
内容:高校生団体鑑賞(演劇公演)としてブルーエゴナク「立体で触れる文学/フランツ・カフカ『変身』」の滞在制作を行うほか、7月〜8月には演出家による高校生を対象にした夏季限定の「劇場演劇部」を実施をします。

穴迫信一を中心に北九州を活動拠点とした劇団として2012年に結成。北九州と京都の二都市を拠点に、普遍的かつ革新的な演劇作品の創作をコンセプトに活動。リリックを組み込んだ戯曲と、発語や構成に渡り音楽的要素を用いた演出手法を元に、〈個人のささやかさ〉に焦点を当てながら世界の在り方を見いだそうとする作風が特徴。これまで劇場をはじめ、商店街の路上、ショッピングモール、全長60メートルのモノレール車内など多彩な場所で演劇を製作する。拠点となる北九州では劇団として年数本の作品を発表するかたわら、北九州芸術劇場とパートナーシップを組みながら「モノレール演劇シリーズ」の製作を担う。2018年12月、ロームシアター京都×京都芸術センターU35創造支援プログラム“KIPPU”に選出され『sad』を上演。2021年1月、TOKAS OPEN SITE 5ではオーディオ作品〈Coincideaudio〉として『Coincide 同時に起こること』を発表。2022年度よりTHEATRE E9 KYOTOアソシエイトアーティスト採択。2023年9月、豊岡演劇祭2023フリンジプログラムにて豊岡市竹野町に滞在し、現地の盆踊り振興会との協働のもと『ゆきさきは環(めぐ)る』を上演。同年より、奥城崎シーサイドホテル公式アーティスト。

©︎小林智之

山猫団
内容:小学校低学年団体鑑賞(ダンス公演)として山猫団「世界一小さなサーカス団 山猫団、あらわる」の滞在制作を行うほか、市内小学校をはじめとした教育施設、福祉施設へアウトリーチを実施します。

2013年結成のダンサー、音楽家、絵描き、造形作家、デザイナー、照明家、音響家などから成る舞台芸術集団。
空間美術からダンス・音楽・芝居まですべて自家製で、「扉の向こう」に幻の時間と空間を作り出す。
2015年からは市民に向けた定期ワークショップ「山猫式文化教室」を開催。学校などへのアウトリーチや市民参加型作品の演出も日本各地で積極的に行い、生活と地続きの舞台芸術のあり方を提案する。
「どこかの誰か、ではなく、あなたのため」