【レポート】鍬ヶ崎大漁踊り復興プロジェクト
2019年度事業レポート
「大漁踊り」とは、かつて宮古・鍬ヶ崎地区に存在した花街のお座敷で踊られていた鍬ヶ崎芸妓の十八番です。
しかし、戦後の世の移ろいとともに踊り手がいなくなり、失われてしまいました。
その失われた大漁踊りを日本舞踊家 泉流家元・泉 秀樹さんの協力のもと、復興いたしました。泉さんには当時のお座敷の様子を知る方へのヒアリングや、宮古・鍬ヶ崎地区の歴史文化をリサーチしていただき、振り興しをしてもらいました。復興した大漁踊りは2020年2月8・9日公演の第2回みやこ市民劇「鍬ヶ崎エレジー」の劇中で披露されました。
そしてこの度、復活した大漁踊りを踊り次いでいただくことを目的に、劇中で披露された「大漁踊り」と振付映像を公開いたします。
振付映像は、泉さんご本人が出演!
また、「大漁踊り」を踊り次いでいく為に、みやこ市民劇ファクトリーが様々な準備を行っています。
本格的に踊ってみたいという方は、宮古市民文化会館までお問い合わせください。
大漁踊りについて
構成 | 前唄、唄い込み、後唄の3部構成になっています。(今回復興した振付は、前唄、唄い込みの部分です。) |
踊り手 | 基本的には5人。前唄は4人(2人1組)、唄い込みは1人で踊ります。 |
持ち道具 | 前唄は1人1本、櫂を持ちます。唄い込みは右手に扇子、左手に酒樽(手桶)を持ちます。 |
立ち位置 | 唄い込みを踊る人をセンターにして、前唄を踊る人たちは左右に1組ずつ分かれます。 |
アーティスト 泉 秀樹 日本舞踊家。泉流三代目家元。 泉流での指導をはじめ、公演主催、文化庁事業、桜美林大学での指導など自身と流儀の研鑽と舞踊の普及につとめる。 文化庁・公益社団法人日本舞踊協会主催 新春舞踊大会 平成25年度において、最優秀賞を受賞。 NHK Eテレ「にっぽんの芸能」などテレビ出演。 |
主催:特定非営利活動法人いわてアートサポートセンター
協力:みやこ市民劇ファクトリー
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)独立行政法人日本芸術振興会