MIYAKO AIR/NATURE
1万年前に1cmだけ小さかった山

2022年3月27日(日)

わたしたちは、いつかマントルに奥底に沈み込み無くなっていく何千何億の命のひとつです。
そしてそれらの集積が、今日のあの山の大きさです。

地盤運動は繰り返されて、わたしたちの世界にも灰みたいな雪が降ろうとしています。

 

モンテは小さい頃に夏休み子ども科学電話相談に電話して「化石が土の下から見つかるということは昔の地球は今より小さかったのですか?」と聞いたことがある。
その時の科学の先生の答えをモンテはもう覚えていないけど多分、そういうことではないらしいということだけが分かってモンテはへこんだ。
というのもモンテは天文学が好きで1万年後の地球が気になっていた。
このまま地層が重なってゆけば、手を伸ばしたら月に触れるくらいには大好きな星たちに近づけるかもと思っていたからだ。
だけどその夢は叶わないらしい、仮にモンテが1万年生きたとしても。だけどモンテは諦めず、その後もいろいろなことを調べた。
そして知った。1万年後、わたしたちが今生きているこの世界のすべてはやがて海溝に流れ込み、マントルに沈み、すべてが無かったことになる、と。
しかしマントルはその反動で、山を1cmだけ押し上げる、と。モンテはその1cmを確認したい、どうしても。

公演情報

日時 2022年3月27日(日)14:00開演
*30分前開場60分前受付開始
場所 宮古市民文化会館中ホール
チケット 500円(全席自由席|当日500円増し)
▶︎取扱:宮古市民文化会館(9:00〜17:00/月曜休館)
▶︎WEB予約
▶︎プレイガイド:リラパークこなり、かんの書店
お問合せ 宮古市民文化会館
TEL:0193-63-2511
チラシ PDF

アーティスト

穴迫信一


劇作家・演出家。ブルーエゴナク代表。北九州を拠点に全国各地に滞在しながら作品を製作。市場や都市モノレールなど劇場以外での演目も多数製作。リリックを組み込んだ戯曲と、発語や構成に渡り音楽的要素を用いた演出手法を元に、〈個人のささやかさ〉に焦点を当てながら世界の在り方を見いだそうとする作風が特徴。桐朋学園芸術短期大学非常勤講師。セゾン文化財団セゾン・フェローΙ。THEATRE E9 KYOTOアソシエイトアーティスト。

北尾亘


Baobab主宰。振付家・ダンサー・俳優。これまでに4カ国25都市以上で舞台に立つ。舞台、TVドラマ、CM、映画に多数振付提供。ワークショップやアウトリーチ活動を展開し、ダンスの普及活動にも取り組む。演劇ユニット<さんぴん>としても活動。尚美学園大学・桜美林大学非常勤講師。急な坂スタジオサポートアーティスト。ベッシー賞「OUTSTANDING PERFORMER部門」(2020年)ノミネート、ほか多数受賞。2021年より横浜ダンスコレクション コンペティションⅡ審査員。

伊東沙保


早稲田大学卒業。在学中より活動を開始。主な出演作に、モダンスイマーズ『だからビリーは東京で』、ぐうたららばい『海底歩行者』、KAAT×東京デスロック『外地の三人姉妹』、木ノ下歌舞伎『糸井版 摂州合邦辻』、ホリプロ『渦が森団地の眠れない子たち』、新国立劇場『かもめ』、映画『春原さんのうた』など。

MIYAKO A.I.R./NATURE

海や山、川に囲まれた本州最東端の土地、宮古市にアーティストが滞在し、三陸をテーマに作品を創作するアーティスト・イン・レジデンス事業です。本滞在製作は「自然(NATURE)」をひとつの軸に、度重なる自然災害と向き合ってきた三陸をリサーチすることから始め、制御困難な自然と人間の対話を演劇とダンスで表現します。本事業は2020年度から3ヵ年での製作が行われます。2020年度はリサーチを、2021年度と2022年度は連作となる短編作品を2作の創作が予定されています。


主催:特定非営利活動法人いわてアートサポートセンター
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
企画・製作:宮古市民文化会館(R3年度自主企画事業|MIYAKO A.I.R./NATURE 成果発表)