第15回 みやこ郷土芸能祭

2024年3月3日(日)

県内最大の面積を誇る宮古市から法の脇獅子舞、田代大念仏剣舞、津軽石さんさ踊りの参加のほか、宮城県石巻市より国指定重要無形文化財である雄勝法印神楽をゲストに迎え開催いたします。劇場で多彩な芸能に触れることのできる公演です。

公演概要

日時 令和6年3月3日(日)開演13:30(開場30分前|15時30分終了予定)
会場 宮古市民文化会館 大ホール
チケット 入場料 無料(要整理券)
▶︎配布場所|宮古市民文化会館、リラパークこなり、イーストピアみやこ、市内総合事務所(川井、新里、田老)
▶︎WEB予約
※2月1日配布開始
お問合せ 宮古市民文化会館 TEL:0193-63-2511
チラシ PDF

出演者



雄勝法印神楽(ゲスト:宮城県石巻市)
雄勝法印神楽は、600年以上前から羽黒派の修験者たちが一子相伝で舞い伝え、現在は、雄勝法印神楽保存会によって継承されています。石巻市雄勝町で春と秋に行われている各神社の例大祭で主に奉納され、地域の協力のもとに今日まで受け継がれ、平成8年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
雄勝法印神楽の特徴は、太鼓2人と笛1人で構成される旋律により、ゆったり優雅に舞う場面と力強く勇壮に舞う場面があり、反閇(へんばい)といわれる足さばきや寅と呼ばれる足踏み、指で印を結ぶなど修験道独特の古風さを今なお残しています。



法の脇獅子舞
法の脇獅子舞は、岩手県沿岸部に伝わる幕踊り系鹿踊で、慶応年間(1865-68)に新里地域の茂市から法の脇に婿にきた佐四郎が伝えたのが始まりとされています。
毎年盆の16日に行われる津軽石稲荷神社のアンバ祭りでは、神社境内で踊りを奉納し、神輿の御供をしてきました。
東日本大震災の津波で、獅子舞の道具・衣装が流失し、法の脇地区は住めない区域に指定されましたが、津軽石中学校や地域など多くのご支援をいただき、平成28年に活動を再開しました。
令和5年には、津軽石中学校生徒の伝承活動が、次世代の日本文化を担う若者達の古典文化活動に贈られる、「古典の日文化基金賞未来賞」を受賞しました。

田代大念仏剣舞
その昔、300年ほど前の飢饉で多くの餓死者が出たとき、宮古代官所の前で田代の人々が剣舞を舞って供養をしたことに始まると言われています。その後も盛んに踊られ、毎年盆の16日には今年一年の新仏の家をまわって死者を供養し、田代地区の永光寺と久昌寺で祖先の霊をなぐさめています。
盆の門打ちでは、「施餓鬼拝み」と言って舞手が位牌に向かい、扇を水平に上下させながら「南無阿弥陀仏」と唱えます。
田代は国指定重要無形民俗文化財黒森神楽の舞手を多く輩出してきた地区で、神楽の影響を思わせる踊りを継承しています。

津軽石さんさ踊り
津軽石さんさ踊りは、海産物を商った五十集(いさば)衆が寛永年間(1624-43)に盛岡のさんさ踊りを習い覚えて伝わったとされています。大正時代に盛岡市梁川から津軽石新町に婿にきた舘下万太が伝えてますます盛んになり、現在の踊りになりました。
毎年、津軽石稲荷神社のアンバ祭りで神輿の御供をし、みやこ秋祭りにも船山車「虎一丸」と共に参加しています。
保育所、小・中学校でも積極的に指導に取り組み、「盛岡さんさ踊り」に参加するなど活動に励んでいます。津軽石地区は東日本大震災、令和元年台風19号で大きな被害がありましたが、追悼と感謝の気持ちを込めて多くの行事に出演しています。

芸能Re;Connect

宮古・三陸に点在する芸能をつなぐ

豊かな自然と風土に育まれ、脈々と受け継がれてきた誇るべき芸能。
神楽や鹿踊りなど30団体以上の郷土芸能のほか、太鼓、民謡、新舞踊など多様に残されている芸能があります。
地域の文化・芸能、行事は重要な観光資源で地域経済やコミュニティの発展に大きく貢献しています。
本プロジェクトでは宮古市の芸能を支える新たな層との出会いや発表の機会の創出を目指します。

主催|宮古市郷土芸能団体連絡協議会、NPO法人いわてアートサポートセンター 
共催|宮古市・宮古市教育委員会、三陸国際芸術推進委員会