第14回 みやこ郷土芸能祭

2023年2月5日(日)

県内最大の面積を誇る宮古市から摂待七つ物と牛伏念仏剣舞、国指定無形文化財である黒森神楽が参加のほか、八戸市から鮫神楽をゲストに迎え開催いたします。劇場で多彩な芸能に触れることのできる公演です。

公演概要

日時 令和5年2月5日(日)開演13:30(開場30分前|16時終了予定)
会場 宮古市民文化会館 大ホール
チケット 入場料 無料(要整理券)
▶︎配布場所|宮古市民文化会館、イーストピアみやこ、市内総合事務所(川井、新里、田老)※1/18より配布
▶︎WEB予約
お問合せ 宮古市民文化会館 TEL:0193-63-2511
チラシ PDF

出演者


鮫神楽(ゲスト出演:八戸市)
江戸時代に八戸藩の港として栄えた鮫浦に伝わる神楽です。修験者が関わった山伏神楽に分類され、船大工や漁師たちが神楽連中となって厳しく古式を守りながら伝承してきました。一方、自由で開放的な鮫浦の土地柄から、新たに歌舞伎者と呼ばれる組舞を考案し、民衆の娯楽として演じられてきました。剣舞は、刀をつかったアクロバティックな技が見所です。
獅子頭は文化13(1816)をはじめ5頭が現存し、嘉永年間(1848-53)の台本が残されています。お盆には鮫地区の寺院で墓獅子を舞い、墓前で歌により死者を供養しています。


摂待七ツ物
摂待七ツ物は、天正15(1587)年に摂待を知行した久慈氏が小沼神社を創建したことに始まると言われています。神社の祭礼で七ツ物を舞い、五穀豊穣・無病息災や地域の繁栄を祈願してきました。七種類の道具を持って、円陣または隊列を組み、声を合せて躍動するところから、踊り手を「跳ね人」とも呼んでいます。
踊り手は持ち物によって7種類あります。長い棒を持つ「先打ち」は道さき案内の役。さらに長い棒を持つ「谷地払い」は厄払い。「薙刀(なた)」、「杵」、「太刀」と続き、扇と弓矢を持つ「鳥」は天の悪魔を射る役です。最後に道化役の「狂言」が笑いを誘います。


牛伏念仏剣舞
建久元年(1190)年鎮西八郎為朝の三男為頼は、鎌倉幕府将軍源頼朝より閉伊・気仙の所領を安堵され、老木村根城に館を築いて閉伊頼基と名のりました。頼基は父の菩提を弔うために華厳院を建立し、祖先や源氏一族・敵方平家などの戦没将士の霊を慰めるために、将士27人に踊らせ、供養したのが牛伏剣舞の始まりと言われています。
毎年お盆には地区の各家をまわって死者や祖先の霊をなぐさめ、16日には花原市の華厳院で剣舞と七ツ踊りを奉納して供養しています。
宮古市立千徳小学校と宮古西中学校で、伝承活動の指導にあたっています。


黒森神楽
黒森神楽は、正月になると黒森神社の神霊を移した権現様(獅子頭)を携えて、陸中沿岸の集落を廻り、家々の庭先で権現舞を舞って悪魔祓いや火伏せの祈祷を行います。夜は神楽宿となった民家の座敷で夜神楽を演じて、五穀豊穣・大漁成就や無病息災などの願いをかなえます。山の神舞や恵比寿舞といった役舞のほか、岩戸開きや笑いをさそう狂言、劇仕立ての仕組みなど多彩な演目で、人々を楽しませ祝福をもたらしています。
この巡行は旧盛岡藩の沿岸部を、宮古市山口から久慈市まで北上する「北廻り」と釜石市まで南下する「南廻り」に隔年で廻村し、江戸時代初期から変わらず継承されています。

芸能Re;Connect

宮古・三陸に点在する芸能をつなぐ

現代の視点で郷土芸能をプロデュースし、郷土芸能の魅力を広く発信することを目的に実施します。

主催|宮古市郷土芸能団体連絡協議会、NPO法人いわてアートサポートセンター 
共催|宮古市、宮古市教育委員会、三陸国際芸術推進委員会
助成|文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)、独立行政法人日本芸術振興会