劇場演劇部2024
光になったら
朝6時、支度をするわたしを映す鏡がきらめく。
2020年1月8日(水)〜10日(金)|ゲストハウス3710、りあす亭
宮古市の中学生、高校生に向けて、鑑賞・体験・創造をお届けする「ゼロからはじめる中高生のための演劇シリーズ」。
今年度は北九州を拠点に日本各地で活躍している劇作家・演出家の穴迫信一さんをお招きしました。
初めは簡単なワークショップから
市内外からの参加者で作り上げる3日間の演劇合宿がスタート。お互いの自己紹介から始まり、ゲームを行いました。
「今日明日でセリフを覚えて、明後日が本番です」
穴迫さんから伝えられたこの言葉に一同驚愕の様子。普通なら考えられないスパンでの稽古が開始。
公演のお話は、穴迫さんが末広町に関わる方々のインタビューを元にした、架空の末広町に住む同級生のお話です。
台本が手渡されてからは、全体の読み合わせもせず、シーン毎にすぐ半立ち稽古がスタートしました。
セリフを覚えながら動きも覚える怒涛の初日に困惑気味になりながらも、自分たちの課題を探し、またどうすれば良いかを考えながら稽古は進みました。
そして本番
怒涛の2日間を終え、本番は13:30からと15:00からの2ステージ。朝から台本に向き合う子もいれば、緊張で顔がこわばる子も。ゲストハウスは昼まで不安げな雰囲気が漂っていました。
迎えた本番。
予想以上に近い客席に戸惑いつつも、無事に終演。
小さな街で生きる彼女たちの、一つ一つのセリフが観客に響く公演でした。
音を鳴らして消えて行く、祈りのような | |
作・演出 | 穴迫信一 |
パートナーアーティスト | キム・ヒジン、平嶋恵璃香 |
出演者 | 山岸聖恋、工藤玖羽、白石紗彩、小本真耶、大澤智花 |
日時 | 2020年1月10日 (金) ①13:30〜 ②15:00〜 |
会場 | ゲストハウス3710、りあす亭 |
演劇部がゼロの宮古市。一人の劇作家・演出家が宮古市に滞在し、市内の中学生・高校生に向けて「鑑賞」「体験」「創造」を一連のプログラムで実施する演劇事業です。
鑑賞 | 7/5,7/7 ブルーエゴナク「短編演劇集」*7/5は中学校団体鑑賞事業として鑑賞 |
体験 | 10/11-12 演劇コミュニケーション出前授業(崎山中学校1年生) |
創作 | 1/8-10 まちなか演劇合宿 |
主催 | 特定非営利活動法人いわてアートサポートセンター |
協力 | ゲストハウス3710 |
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アーティスト 1990年生。2012年に福岡県北九州市でブルーエゴナクを旗揚げ。以降、全作品の作・演出を務める。地域を拠点に国内外に通用する新たな演劇の創造と上演を趣旨として活動。リリック(叙情詩)を組み込んだ戯曲と、発語や構成に渡りビート感の高い演出手法を用いて、〈個人のささやかさ〉に焦点を当てながら世界の在り方を見いだそうとする作風が特徴。これまでに市場や都市モノレールでのレパートリー作品を製作するなど、地域との共同製作も多数。また2012年より連年京都にて滞在制作を行っており、京都と北九州の複数拠点を目指している。2018年度ロームシアター京都×京都芸術センターU35創造支援プログラム “KIPPU” 選出。2020年度セゾン文化財団セゾン・フェローΙ。 |