三陸国際芸術祭|縦|×第13回みやこ郷土芸能祭

2022年3月6日(土)

三陸を舞台とした”アート”と多彩な”芸能”を満喫できる2日間

本州最東端のまち宮古市。三陸地域で最大の面積を誇る宮古市は、広大な自然と、多彩な芸能と文化が残る地域です。沿岸と内陸を繋ぐ三陸の道路交通の要所であり、三陸海岸を縦断する三陸鉄道の中央拠点でもあります。そんな広大な宮古市の多彩な芸能を紹介する第13回みやこ郷土芸能祭に合わせ、震災から10年の三陸への視点をテーマに、三陸を訪れた三人の写真家によるトークセッション「三人の三陸」と、震災後に製作されたミュージカル「いのちてんでんこ」の上映会なども開催いたします。

シアタープロジェクト宮古 スケジュール
■2022年3月5日(土)
 13:00 【中止】あしあとキャラバン ミュージカルいのちてんでんこThe Movie in 宮古
 15:30 三人の三陸トークセッション~浅田政志、石川直樹、田附勝がみた三陸~
■2022年3月6日(日)
 14:00 シリーズ三陸の芸能 第13回みやこ郷土芸能祭

公演情報

あしあとキャラバン ミュージカルいのちてんでんこThe Movie in 宮古

「あしあとキャラバン ミュージカルいのちてんでんこThe Movie in 宮古」中止のお知らせ
2022年3月5日(土)に開催を予定しておりました「あしあとキャラバン ミュージカルいのちてんでんこThe Movie in 宮古」は、新型コロナウイルスの感染拡大対応等の影響で予定しておりました映画完成に遅れが生じ、上映を中止となりました。上映を楽しみにしてくださった皆様には心よりお詫び申し上げます。つきましては、宮古市民文化会館で販売のチケットの払い戻し対応を行わせていただきます。
恐れ入りますが、宮古市民文化会館でご購入の方はチケットをお持ちのうえ、窓口までお越しいただきますようお願いいたします。何卒ご理解とご協力をいただきますよう、よろしくお願いいたします。なおWEB予約や本作品の上映・中止・延期等に係る問い合わせは、下記までお願いいたします。
みんなのしるし合同会社:MAIL 

 

東日本大震災被災者の証言をもとに制作され、今も尚、その事実を伝え続けている作品「ミュージカルいのちてんでんこ」を映像化し上映。“三陸発のアートを世界に発信”を一つの目的として、全行程を三陸沿岸で敢行。東北の出身の俳優の起用、陸前高田市の郷土芸能・田束(たつがね)剣舞から指導を受けた舞を盛り込むなど、三陸の魅力溢れた作品をお届けします。

日時 2022年3月5日(土) 13:00~14:30(開場30分前・受付は60分前)
会場 宮古市民文化会館 大ホール(舞台上客席)
作・演出 前川十之朗
監督 佐藤典之
出演 熊谷衡(陸前高田市)、飯沼由和(仙台市)、芝原弘(仙台市)他
チケット 1,000円(定員60名)【1月15日(土)発売開始】

チケット取扱▶︎宮古市民文化会館
 窓口受付 9:00−17:00(月曜休館)
WEB予約▶︎みんなのしるし合同会社
 URL:https://ws.formzu.net/fgen/S91464326/
お問い合わせ みんなのしるし合同会社:MAIL i@minnanos.com
宮古市民文化会館:TEL 0193-63-2511


三人の三陸トークセッション~浅田政志、石川直樹、田附勝がみた三陸~

震災から10年。三人の写真家を三陸に招聘、三陸沿岸各地を舞台に写真を撮影。本トークイベントでは三者三様の三陸との接点や、三人の視点からみた今の三陸や今回の撮影の裏側を語ります。写真は1月より3月にかけて三陸鉄道車内に展示。一部の写真はトークセッションに合わせ、宮古市民文化会館内にも展示されます。

日時 2022年3月5日(土) 15:30~17:00(開場・受付は30分前)
場所 宮古市民文化会館 大ホール(舞台上客席)
出演 浅田政志、石川直樹、田附勝(50音順)
料金 無料(定員60名|要予約)【1月15日(土)予約開始】

窓口予約▶︎宮古市民文化会館
 窓口・電話受付 9:00−17:00(月曜休館)
WEB予約▶︎URL:https://forms.gle/3QzzMwXt53MRve2w8
お問い合わせ 宮古市民文化会館:TEL 0193-63-2511

 

第13回みやこ郷土芸能祭

県内最大の面積を誇る宮古市からは末角神楽と花輪鹿子踊り、国指定無形文化財である黒森神楽が参加のほか、盛岡市から澤目獅子踊りをゲストに迎え開催いたします。劇場での多彩な芸能に触れることのできる公演です。

日時 2022年3月6日(日) 14:00~16:00(開場・受付は30分前)
場所 宮古市民文化会館 大ホール
出演 宮古市|黒森神楽(黒森神楽保存会)
    末角神楽(末角神楽保存会)
    花輪鹿子踊り(花輪鹿子踊り保存会)
盛岡市|澤目獅子踊り(澤目獅子保存会)
チケット

無料 (定員400名|指定席・要整理券)【2月配布開始予定】

整理券取扱▶︎宮古市民文化会館(月曜休館)
      イーストピアみやこ 市民交流センター
      田老総合事務所(土日閉庁)
      新里総合事務所(   〃   )
      川井総合事務所(   〃   )
WEB予約▶︎URL:https://forms.gle/edUgE4WQQn5vNMSA7
 ※WEB予約での座席指定はできません。

お問い合わせ  宮古市民文化会館:TEL 0193-63-2511


作品・出演者紹介

 

あしあとキャラバン ミュージカルいのちてんでんこThe Movie in 宮古
東日本大震災被災者の証言をもとに制作され、今も尚、その事実を伝え続けている作品「ミュージカルいのちてんでんこ」を映像化し上映。“三陸発のアートを世界に発信”を一つの目的として、全行程を三陸沿岸で敢行。東北の出身の俳優の起用、陸前高田市の郷土芸能・田束(たつがね)剣舞から指導を受けた舞を盛り込むなど、三陸の魅力溢れた作品


浅田政志(写真家)
1979 年三重県生まれ。日本写真映像専門学校研究科を卒業後、スタジオアシスタントを経て独立。2009 年、 写真集「浅田家」(2008 年赤々舎刊)で第 34 回木村伊兵衛写真賞を受賞。2010 年には初の大型個展、「Tsu Family Land 浅田政志写真展」を三重県立美術館で開催。2020 年には著書の「浅田家」、および「アルバムのチカラ」(2015 年 赤々舎刊)を原案とした映画『浅田家!』が全国東宝系にて公開され、10 年ぶりの新作、「浅田撮影局 まんねん」(2020. 年青幻舎刊)と「浅田撮影局 せんねん」(2020.年赤々舎刊)を発表。新作個展「浅田撮影局」を PARCO MUSEUM TOKYO で開催した。


石川直樹(写真家)
1977年東京生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。 辺境から都市まであらゆる場所を旅しながら、作品を発表し続けている。2021年『CORONA』(青土社)により土門拳賞、2020年『まれびと』(小学館)、『EVEREST』(CCCメディアハウス)により日本写真協会賞作家賞を受賞。著書に、開高健ノンフィクション賞を受賞した『最後の冒険家』(集英社)、『地上に星座をつくる』(新潮社)ほか多数。


田附 勝(写真家)
1974年、富山県生まれ。電飾を施したトラックとそのドライバーたちを9年に渡り撮影した写真集『DECOTORA』を2007年に発表。東北の地を足繁く訪ね、自然への畏敬とともにある営みを撮り続けた作品集『東北』(2011年)で、第37回木村伊兵衛写真賞を受賞 。震災後の鹿猟師を捉えた『その血はまだ赤いのか?』そして『「おわり。」』、さらには暗闇に佇む鹿を写した『KURAGARI』を刊行。2016年には八戸で漁師を追った『魚人』、近年は発掘当時の新聞紙に包まれ博物館などに収められた縄文土器片を撮影し、折り重なる時間と空間を写し出した『KAKERA』を2020年に発表。


花輪鹿子踊り(花輪鹿子踊り保存会)
根城館に居を構えた閉伊頼基の家臣、花輪次郎なる者が芸を好んで旅をし、越後から習い覚えたのが始まりと言われる。寛永8年(1631)にひあ、花輪殿様で知られる南部二十九代重信公が、花輪より盛岡に召される時の御供につき、盛岡城の御前で披露して南部家の九曜紋と向鶴の紋の使用を許されたといわれている。毎年、4月の華森神社例大祭で奉納し、盆の15日には花輪伝承館で鹿子踊りを披露して先祖を供養している。


末角神楽(末角神楽保存会)
この神楽は、早池峰神社氏子の願いを受けて、旧川井村大字小国字土沢の神道家豊坂因幡が文政2年(1819)、津守兵庫から伝授を受け、氏子に伝えた舞である。毎年、8月の加茂神社、9月の早池峰新山神社の祭礼で神楽を奉納し、小正月には火祭りとして夜神楽を舞い、権現舞によって火伏せを祈願している。かつては、早池峰山を信仰する漁業者に請われて大漁成就、海上安全のため、三陸沿岸を廻った。式舞(御神楽・翁舞・三番叟・八幡舞・山の神舞・岩戸開の舞)のほか、水神舞、普勝舞、清剣舞などを伝承している。


黒森神楽(黒森神楽保存会)
正月になると黒森神社の神霊を移した「権現様」(獅子頭)を携えて、陸中沿岸の集落を廻り、家々の庭先で権現舞を舞って悪魔祓いや火伏せの祈祷を行う。夜は宿となった民家の座敷に神楽幕を張り夜神楽を演じて、五穀豊穣・大漁成就や天下泰平などの祈祷の舞によって人々を楽しませ祝福をもたらしている。この巡行は旧盛岡藩の沿岸部を、宮古市山口から久慈市まで北上する「北廻り」と釜石市まで南下する「南廻り」に隔年で廻村し、近世初期からその範囲は変わっていない。こうした広範囲で長期にわたる巡行を行う神楽は、全国的にも類例がなく、貴重な習俗が現在も継続されていることから、平成18年3月に国の重要無形民俗文化財に指定された。


澤目獅子踊り(澤目獅子保存会)
澤目獅子は、盛岡市手代森の沢目地区に、正徳年間以前からおよそ300年以上にわり、巻物と共に伝えられている。巻物には獅子踊りの歌詞を訳した「和合宇多覚」の他、天台宗、真言宗の流れを汲む仏像各種の図解が併記されており、精霊を供養し、悪霊を追い払うものとして伝承してきた。
踊りは幕踊り系鹿踊に属し、「回向」をあげ「庭ならし」から始まり、「入庭」「廻り踊り」と続き、「七拍子」や「雌獅子狂い」などの役踊りから最後の「礼踊り」まで48段落に舞が区切られている。踊りは腰が低く沈め、力強い太鼓の響きや流れる笛の音と共に獅子が勇壮に舞う。