第12回みやこ郷土芸能祭

2021年3月14日(日)

出演団体

黒森神楽

(黒森神楽保存会)

正月になると黒森神社の神霊を移した「権現様」(獅子頭)を携えて、陸中沿岸の集落を廻り、家々の庭先で権現舞を舞って悪魔祓いや火伏せの祈祷を行う。夜は宿となった民家の座敷に神楽幕を張り夜神楽を演じて、五穀豊穣・大漁成就や天下泰平などの祈祷の舞によって人々を楽しませ祝福をもたらしている。この巡行は旧盛岡藩の沿岸部を、宮古市山口から久慈市まで北上する「北廻り」と釜石市まで南下する「南廻り」に隔年で廻村し、近世初期からその範囲は変わっていない。平成18年3月に国の重要無形民俗文化財に指定された。

津軽石さんさ

(津軽石さんさ踊り保存会)

津軽石さんさ踊りは、海産物を商った五十集衆が寛永年間(1624-43)に盛岡のさんさ踊りを習い覚えて伝わったとされている。寛政年間(1789-1800)の頃より本格的に踊られ、大正時代に舘下万太が津軽石新町に伝えてますます盛んになり、現在の形態になった。毎年、盆の16日に津軽石稲荷神社祭典で舞が奉納され、みやこ秋祭りにも船山車「虎一丸」と共に参加している。現在では、保育所、小・中学校でも積極的に指導に取り組み、「盛岡さんさ踊り」に参加するなど精力的に活動している。

南川目さんさ

(南川目さんさ踊り保存会)

明治20年(1887)ごろ川井村岡村地区から嫁いだ方が「川井さんさ」を伝えたのが始まりとされる。踊り手は花笠をかぶり、色柄袖にタスキをかけ、帯に色違いのシゴキを垂らす。太鼓の叩き手は、独特の足さばきで活発に跳ねる。「キタコラサッサー」のかけ声とともに始まり、素朴で力強く躍動感ある踊りで、五穀豊穣や家内安全を祈りながら踊り伝えてきた。毎年9月の横山八幡宮例大祭では神輿の御供をして商店街で門打ちをし、花輪中学校での伝承活動にも取り組んでいる。

花輪鹿踊り

(花輪鹿踊り保存会)

根城館に居を構えた閉伊頼基の家臣、花輪次郎なる者が芸を好んで旅をし、越後から習い覚えたのが始まりと言われる。寛永8年(1631年)に、花輪殿様で知られる南部二十九代重信公が、花輪より盛岡に召される時の御供につき、盛岡城の御前で披露して南部家の九曜紋と向鶴の紋の使用を許されたといわれている。毎年、4月の華森神社例大祭で奉納し、盆の15日には花輪伝承館で鹿子踊りを披露して先祖を供養している。

公演情報

日時 2021年3月14日(日) 開演14:00
会場 大ホール
入場料 無料*要整理券*
配布場所 【配布開始:2月16 日(火)】
宮古市民文化会館、イーストピアみやこ、田老総合事務所、新里総合事務所、川井総合事務所
お問合せ 宮古市民文化会館 TEL:0193-63-2511

同時企画【三陸ダンス借景映像展】

宮古市の浄土ヶ浜や大船渡市の夏虫山など三陸沿岸の景勝地を借景に、岩手の民俗芸能とコンテンポラリーダンスの舞いを撮影・映像作品とした『三陸ダンス借景』の映像展示を開催いたします。

【映像作品】◎金津流浦浜獅子躍(金津流浦浜獅子躍保存会) ◎花輪鹿子踊り(花輪鹿子踊り保存会) ◎牛伏念仏剣舞(牛伏郷土芸能保存会) ◎中野七頭舞(岩手県立岩泉高等学校郷土芸能同好会) ◎ひかりにふれる、海をみる(鈴木ユキオ) ◎ /HEAVEN/(東野祥子)

■ 日時 : 2021年3月14日(日)12:30 -17:00
■ 会場 : 宮古市民文化会館 展示室

新型コロナウイルス感染症拡大防止対策について

①37.5度以上の発熱、咳やのどの痛み、強い倦怠感などの症状がある方のご来場はお控えください。ご来場の際にはマスクを着用し、公演中もはずすことの無いようにお願いいたします。
②会場内では、舞台から十分な距離を確保し、ソーシャルディスタンスを保った客席をご用意いたします。
③空調設備を適切に稼働させ、必要に応じて扉を開放するなど、十分な換気を行います。
④チケットご予約の際にお伺いした個人情報は当日の受付のほか、新型コロナウイルス感染者が発生した場合にのみ保健所等の公的機関へ提供することがありますのでご了承ください。


主催:宮古市郷土芸能団体連絡橋議会、特定非営利活動法人いわてアートサポートセンター
共催:宮古市、宮古市教育委員会
助成:文化庁芸術文化振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
企画制作:宮古市民文化会館(令和2年度芸術文化事業|芸能Re;Connect)